　内部の更新フラグを作成し、8つのフラグ管理を行えるようにしました。

更新フラグをキーで指定することにより、同じ入力のデータを、複数のタイミングで保存することが可能となります。

以下に概要を指定します。

・更新フラグ

　3種類の引数でExcelの更新フラグの管理を行います。更新フラグがONの場合、そのEXCELの入力データデータは処理済み扱いとなり、次からは出力対象から外されます。

従来は、更新フラグは必ずONにされましたが、次の引数で動作を変更することが可能です。

引数	動作内容
/ALL or 引数無し	Config内すべてのjc4dbl、jc4filelファイルで使用されているレコードの更新フラグをONにします。
/MACTH	引数で指定されたjc4dbl、jc4filelファイルで使用されている　レコードの更新フラグのみをONします。それ以外のレコードのフラグはONしません。
/NEVER	Config内のすべてのjc4dbl、jc4filelファイルで使用されているレコードの更新フラグをOFFのままにして、再出力できる状態とします。 ※主にデバッグ時の使用を想定した引数です。

・KEY単位でのフラグ管理

　引数としてKEYを使用することで、jc4dbl、jc4filelファイルで外部出力を行った際の更新フラグを実行単位ごとに管理することができます。
KEYは最大8つまで管理可能で、例えば、部署ごと、班ごとにKEYを使い分けることを想定しています。
例えば、同じExcelから保存されたデータを、毎日10:00にA部署(KEY1)が外部出力し、12:00にB部署(KEY2)が外部出力する際に、Excelの更新フラグを部署単位で別々に使い分けるイメージです。
※引数でKEYの指定が行われない場合は、全てKEY1の使用する更新フラグとして扱われます。

・設定例

　以下に、更新フラグとKEYを使用した引数の設定を行った場合の動作、およびKEYごとの更新フラグの状態を記載します。
前提として、更新フラグはExcel単位で管理され、ONになった場合、新規データが保存されない限り、
出力できません。
また、Configフォルダにあるファイルと、参照するExcelは次のようになっていると仮定します。

ファイル名	参照Excel
A1.jc4dbl	A1.xlsx
A2.jc4dbl	A2.xlsx
A3.jc4dbl	A3.xlsx

引数設定は、以下の順番で行います。(□:半角スペース)
※ファイル名のみで実行する場合は、JC4ODBC.exeをconfigフォルダ下にコピーし、ショートカットの作業フォルダでconfigを指定してください。

JC4ODBC.exe□実行ファイル名□/更新フラグ引数(無しの場合は/ALL)□/KEY(無しの場合はKEY1を使用)

以下のサンプルはjc4dblで記載していますが、jc4filelを使用した場合もKEYの管理は同様となります。

■JC4ODBC.exe A1.jc4dbl
→A1.jc4dblのみが動作し、他jc4dbl or A1.jc4filelで参照しているExcelの更新フラグも一括でONします。

Excel	更新フラグ(KEY1)	更新フラグ(KEY2~8)
A1.xlsx	ON	OFF
A2.xlsx	ON	OFF
A3.xlsx	ON	OFF

■JC4ODBC.exe A1.jc4dbl A2.jc4dbl /MATCH
→A1. jc4dbl、A2. jc4dblが動作し、Excelの更新フラグがONします。
　　他jc4dblで参照しているExcelの更新フラグはONしません。

Excel	更新フラグ(KEY1)	更新フラグ(KEY2~8)
A1.xlsx	ON	OFF
A2.xlsx	ON	OFF
A3.xlsx	OFF	OFF

■JC4ODBC.exe /NEVER
→config下すべてのjc4dblが動作しますが、全てのファイルで参照されているExcelの更新フラグはOFFのままとなります。

Excel	更新フラグ(KEY1～8)
A1.xlsx	OFF
A2.xlsx	OFF
A3.xlsx	OFF

■JC4ODBC.exe A2.jc4dbl /MATCH /KEY1 /KEY2
→A2.jc4dblのみが動作し、KEY1、KEY2の管理するA2.xlsxの更新フラグがONします。

Excel	更新フラグ(KEY1)	更新フラグ(KEY2)	更新フラグ(KEY3～8)
A1.xlsx	OFF	OFF	OFF
A2.xlsx	ON	ON	OFF
A3.xlsx	OFF	OFF	OFF

サポートされていないブラウザーです