JoyWatcherSuiteUsersGuide_差分について
計測値には、電力メータのように積算値で得られる積算値があり、その場合、今回の計測値と前回値との差を保存したいことが多くあります。そのようなときに、差分を選択することで、最新の値から前回の保存タイミングの値を引いた差分値をデータベースに保存できるようになります。
また、電力メータ等では、値が増え続けるとメータが1周して繰り下がりが発生します。JoyWatcherではこのような繰り下がりをサポートするために、メータの最大値を設定できます。
メータの最大値は、繰り下がりが発生する直前の数で、たとえばメータの値が0から9999までの場合には、9が4つなので 差分4を設定します。
設定すると、メータが9999 から0に変化して繰り下がりが起きたとき、通常の差分計算の0–9999を行ったあとに、
-基準値となる10000が足されるので、-9999 +10000で正しい差分値 1が DBにが保存されます。
JoyWatcherで設定可能な差分の種類は次の通りです。考え方としては、メータの最大値を設定してください。
差分0 | 保存時の積算値と前回保存時の積算値の差を保存します。繰り下がりが発生した時に、保存される値はマイナスです。 |
差分1 | メータの最大値 9 基準値10.0 とします。 |
差分2 | メータの最大値 99 基準値を1E2(100.0)とします。 |
差分3 | メータの最大値 999 基準値を1E3(1000.0)とします。 |
差分4 | メータの最大値 9999 基準値を1E4(10000.0)とします。 |
差分5 | メータの最大値 99999 基準値を1E5(100000.0)とします。 |
差分6 | メータの最大値 999999 基準値を1E6(1000000.0)とします。 |
差分7 | メータの最大値 9999999 基準値を1E7(10000000.0)とします。 |
差分8 | メータの最大値 99999999 基準値を1E8(100000000.0)とします。 |
差分7FFF | メータの最大値32767 基準値を16進の8000 (32768)とします。 |
差分FFFF | メータの最大値 65535 基準値を16進の10000 (65536)とします。 |
差分4095 | メータの最大値4095 基準値を4096とします。 |
差分USER1~4 | JoyWatcher.iniファイルに設定したユーザ定義を基準値とします。詳細につきましては、応用編『JoyWatcherSuiteUsersGuide_ユーザ定義の差分基準値を使用する場合』を参照ください。 |
差分保存使用時、サーバ再起動時には起動時の値との差分を保存します。再起動前の前回保存時の値との差分保存をする場合には、DIFファイルを作成してください。
詳細については、応用編『JoyWatcherSuiteUsersGuide_サーバ停止後の差分保存について』を参照ください